”やりたいこと”が私にとっては一番大事。それを”どうやったら実現できるか”をずっと考えていました。


振り返ってみたら、たまたまあれもやっていたわ、これもやっていたわというのがパラレルキャリアじゃないのかな。

このように語るのは、今回のゲストスピーカー柳本 沙央里(やなぎもと さおり)さん。

笑顔がチャーミングな素敵な女性です。

 

柳本さんはOLとして働いていた2011年にヨガの勉強を始め、その後、本格的に勉強してヨガの指導を始めました。

2013年に加圧トレーニングスタジオに転職、ヨガインストラクター兼加圧トレーナーとして活動を拡大、そこでボディーワークの指導にあたり、その2年後(2015年)に独立してヨガスタジオを設立。

現在はプライベートレッスンを中心としたヨガの指導を行っています。

柳本沙央里

アップルのスティーブ・ジョブズの言葉に次のようなものがあります。

 

《先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何かの形で点がつながることを信じなければならない》

 

この言葉はジョブズが、その時その時に取り組んでいることは、将来どのようにつながっていくか誰にもわからないけれども、それを不確定要素として「いったい何につながるの?」とやめてしまうのでなく、神様があなたを成長させ、人生を幸福にするために用意したマイルストーン(道しるべ)だと言いたかったのだろうと筆者は解釈しています。

 

「一所懸命」という言葉があります。

今の人はこれを「一生懸命」と言いますが、もともとは武士が命をかけて家(所領)や領民を守ること(一つ所領に命を懸ける)から生まれた言葉です。

 

その時その時、目の前にあることに真剣に向き合うこと。

 

豊臣秀吉が、農民出身であるにも関わらず、天下を治めるまでに出世したのは、目の前の仕事(課題)を真剣かつ懸命にこなしていったからです。

織田信長の草履を懐で温めたというエピソードが彼の真剣ぶりを伝えていますよね。

 

柳本さんは次のようにおっしゃいます。

 

「(パラレルキャリアって)言葉にするとややこしいっていうか、パラレルキャリアというワードに囚われてしまいそう。あれをやっているから、これをやっているから、というのではなくて、振り返ってみたらたまたまあれもやっていたわ、これもやっていたわというのがパラレルキャリアじゃないのかなと思います。」

 

「いろんなことに真剣にチャレンジする」

これがパラレルキャリアの本質なのかもしれませんね。

 

【1】ご縁がつながって

Q.何がきっかけでパラレルキャリアを始めたの?

「人のつながりです。声を掛けてもらったのがきかっけです。もともと、ヨガを教えようとは思っていなかったんですけどご縁がつながって。」

 

柳本さんは、初めてヨガをした日に不思議な体験をしたという。

 

「ヨガは、身体が歪んでいるのを直したいと思って始めました。初めて体験したその日に何かわからないけどむっちゃ楽しい、ワクワクする!という気持ちになったんです。何でやろ?と考えたら『ヨガしたからや!』と気づいたんです。使ったのは体なのに、何でこんなことが(心に)起こったんやろと、不思議に思ってレッスンに通っているうちに『もっと知りたい』と思ってヨガのことを勉強するようになっていました。」

 

この体験は、会社員だった柳本さんの意識に変化を起こします。それは「ヨガを軸にして生きる」という自身の仕事観を大きく変革するものでした。

 

「ヨガをやりたかったので、ヨガのレッスンを受けるための収入を得ることを目的に仕事を続けていました。そのためにどうやりくりして時間をつくるかとか、人間関係とか、社会に出たときに役立つこととか、スゴイ勉強になったのでOLを経験して良かったと思っています。」

 

2011年、ヨガを続ける柳本さんをパラレルキャリアに引き込むきっかけが訪れます。友人からヨガの指導をしてみないかと誘われたのです。

 

ちょうど〝教えることによって自分の知識が深まる〟ということを知り、教えることに興味を持ち始めた時期だったのだそう。

 

「自分のためにと思ってヨガをやっていたんですけど、いい機会だからやってみようかなと思って月に2回くらい人に教えることを始めました。」

 

パラレルキャリアの活動をしていると、ご縁がつながって、その領域を広げてくれる人に出逢うことがあります。

多くの人が体験しているこの現象、柳本さんも、会社員として仕事をしながらヨガの指導を始めたのですが、2013年に自身のパラレル領域を広げてくれる人の出逢いました。

そして、その出逢いがOLからの転職を決意させたのです。

 

「そこに来てくれていた方がたまたま加圧トレーニングをしている方で『ヨガを指導できる人を探している、よかったらやってみない?』ということで、今しかないと思って、仕事をやめて指導の道に足を踏み入れました。」

 

「なぜ、ヨガに加えて加圧トレーニングも指導しようと思ったかというと、身体に対するアプローチや身体の使い方を、ヨガと違う視点で見られるかな、ヨガにも役立つかなと思ったからです。」

 

それから2年後(今年/2015年)、独立してヨガスタジオを設立。

双方の指導を経験したことで「ヨガにできることってもっといっぱいある」「もっとヨガを深めていきたい」という思いが一層強くなったとおっしゃいます。

 

【2】楽しいから苦にならない

Q.パラレルキャリアのいいところ、むずかしいところは?

「楽しいですやっていて。楽しいから苦にならない。やらないといけないじゃなくて、やりたい、やろう、と自発的に行動を起こせることがいい。自分のやっていることにすごく積極的に行動が起こせるのがいいところ。」

 

 

「むずかしいところは〝波〟があることですね。こういう仕事(パラレルキャリア)っていうのは、それを分かった上でやることも大事だと思う。〝波〟って調子が良くない時には低くなりますが、こういう時に自分が何をするか――腐ってたらあかんなって――と考えたとき、パラレルキャリアって役に立つんじゃないかなって思います。」

 

「例えば、私ならヨガを教えているけど、他にも何かできることっていろいろある。ヨガをやりつつもう1つ何かをやってみようと自分の可能性が広がっていく。だから1つに定める必要もないし、そのために自分のことをよくわかっておくことも必要です。何かできるかわかっていなかったら何もできない。自分はどういう資質をもっているのか、何が好きで、何が得意か、どういうことをしたらワクワクするのか、ということを1つ探してみるのもいいかなと思う。」

 

 

柳本さんは、今のヨガ以外に何か(パラレルキャリア)を考えているのですか?

 

 

「悩んでいるとか、自分がわからなくなっている人に、自分を見つけるきかっけを与えることができればいいなと思っていて、カラーセラピーの勉強もする予定です。単体でもできるし、ヨガと合わせてもできるので、うまく使っていきたいなと思っています。」

柳本沙央里

【3】〝これがやりたい!〟がベースです

 

OLをやりながら、本業とのすみわけというか、両立されるときってどうやってやられていたのですか?

 

「今はヨガなんですけど、『これがやりたい!』ということがはっきりしている(性分なので)、それをやるために、まわりの環境であったり、仕事であったり、生活であったりをどう整えていくか(がポイント)です。」

 

「ヨガをやるためにスタジオに通うとします。そのためにレッスン料が要ります。そしてレッスン受ける時間が要ります。当時は勉強もしていたので、まとまったお金、そこそこの収入も必要でした。生活もしなければなりません。なので、生活をできるだけの収入が得られること、ヨガをする時間を確保できること、という条件で仕事を選びました。」

 

「自己投資が大好きなんです。自分がレッスンに行くお金も稼いで、その稼いだお金と時間を(ヨガ、すなわちパラレルキャリアに)使いました。」

「性格的にリスクを潰していくタイプなんです。一番をヨガに置くと、それにとって必要なものとそうでないものが選びやすくなりました。」

 

【4】行動を起こすことが一番必要

Q.パラレルキャリアに必要なもの、ほしいものとは?

「〝行動を起こす〟というのが一番必要ではないかと思う。」

 

「例えば私が『ヨガを教えたい、教えています。』と言っても、生徒さんがきてくれなくては成り立たない。今このトークショーで話をさせていただいているのも、直接ヨガを教えているわけではないですけど、『私はこういうことをしていますよ』っていうのを知ってもらえる機会になるので、これも1つの行動と言えます。」

 

柳本さんは、指導者(先生)としての立場だけでなく、生徒としての立場でいることも大切だと〝行動〟を起こしています。

 

「私は指導もしていますが生徒として習いにも行っています。〝両方の立場で〟ということをすごく大事にしています。みなさん先生って呼んでくださるんですけど、たまたまヨガのことをみなさんより知っているだけで同じ〝人〟なんですよね。生徒として自分も習うことで、指導者がどういう振る舞いをするのか、どういう言葉を生徒さんに掛けているのかも学べます。生徒としての立場でいることで、生徒さんの気持ちというのを思い出します。指導だけをしていると、どうしてもそういうのを忘れてしまうんですよね。それでは偏っていると思うので、どっちの立場でも見られるようにしたいと思う。視野を広くすること、主観と客観を両方持ちあわせることは必要だと思う。」

 

【5】もっといっぱいの人と出逢って関わっていきたい

Q.これからの展望は?

「漠然とこういのをやっていきたいなというのはある。もっといっぱいの人と出逢って関わっていきたい。その中でヨガのレッスンするのも一つ、レッスンの数を増やしていきたいなというのもある。自分がやりたいこと、最終的なゴールというのが見えていたら、そこに続く道っていうのがちゃんとあるし、それを全部私たちは無意識に選んで生きているから、『あっ、失敗したな』ということでも、この失敗が必要だから、私は選んでいるから、自分の進む道に100点満点の道があるから大丈夫かなと思う。」

柳本沙央里

今後ますますご活躍されますことを心から祈念申し上げます。


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