本当に成長しかない!全てが繋がって、日々勉強と成長の繰り返し。


看護師として有料老人ホームで働きながら、”介護服”の研究開発にパラレルキャリアとして取り組んでいる藤友祐佳(ふじとも ゆか)さん。

”パラレルキャリア”という生き方を知り、「自分のような専門職だからこそ、多様な働き方や生き方が出来るのではないか?」と転職を決意。

 

元々興味のあった、介護の分野に携わるために今の職場を選ばれました。

今回、藤友さんのパラレルキャリアに対しての考え方や、活動への想いなどを話して頂きました。


目次

1 パラレルキャリアのきっかけ

2 パラレルキャリアの良い所、難しい所

3 どんな仲間が欲しいですか?

4 必要なモノや欲しいモノって何かありますか?

5 パラレルキャリアで活動していて実際にどうですか? 

6 これからの展望をお聞かせください。


 

きっかけは、”パラレルキャリア”という価値観を知ったこと。そこから私の世界は変わりました。


Q パラレルキャリアのきっかけを教えてください。

私は、今、有料老人ホームと呼ばれる施設で看護師をしています。

介護が必要な高齢者の方や、ご自宅で生活することが難しくなった方が入居される老人ホームです。

今の職場に勤める前は、手術の前・後から退院まで。また、終末期を病棟で過ごす方も受け入れるような混合科病棟という部署で働いていました。

 

パラレルキャリアという考え方を知って、「看護師という専門的な職業でも多様な働き方ができるのでは無いか」と思ったのが転職のきっかけです。看護の視野を広げるために、今までは、病院から家へ送る側だったけど、新しい職場は、受け入れる側を選びました。


有料老人ホーム

有料老人ホームは、高齢者が暮らしやすいように配慮した「住まい」に、食事の提供、介護の提供、洗濯・掃除等の家事、健康管理などの日常生活を送るうえで必要な「サービス」が付いた「住まい」です。そのサービスは入居者の心身の状況に応じて、長い期間、広い範囲にわたって提供されます。

公益社団法人 全国有料老人ホーム協会から引用


自分の好きなことを振り返ってみると、昔からファッションが好きで、雑誌を読んだり流行りを調べたりしていました。それと、おじいちゃん、おばあちゃんと話をするのも好きでした。だから、その2つを合わせた仕事がしたいなと思って、今の介護の業界に入りました。

 

海外には、すごくお洒落なおじいちゃんやおばあちゃんっているじゃないですか?そんな方が増えたらいいなという想いから、介護で使う”服”に興味を持つようになりました。

おしゃれなおじいちゃん

ドイツのGünther Krabbenhöftさん。「おしゃれすぎるおじいちゃん」とネットで話題に。

介護服ってワンパターンなんですよ。皆が同じような服を着て、それを着た瞬間に「介護される人」になってしまう。そうなると一気に老けて見えてしまうんです。

ご家族の方が服をもって来て頂けることもあるんですが、介護の作業的な理由から、望み通りいかないことがある。本人もご家族も着たい、着せたい服があるのに着れない。こんな現状でした。

 

そもそもワンパターンであることに理由って無いと思うんです。患者さんによって症状も必要な介護も違う。全員が同じものを使用することに無理がある。例えば、身体の動かない方へ無理に服を着せようとして、服が破れたりすることもあるんです。それって本当におかしいと思って、必要なものが無いなら、自分で作ろう!と思い、何が変えれるのか研究し始めました。

 

それがきっかけだったんですが、色々勉強していると、介護の業界が様々な問題を抱えていることを知りました。

例えば、”2025年問題”や”介護職員の低賃金化”などの問題。


2025年問題

「2025年問題」とは、団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達する事により、介護・医療費等社会保障費の
 急増が懸念される問題です。
 左のグラフは、平成27年(2015年)に「ベビーブーム世代」が 前期高齢者(65~74歳)に到達し、10年後の平成37年(2025
 年)高齢者人口は、約3,500万人(人口比約30%)に達すると 推計されています。

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(平成18年厚生労働省・委員会報告書より抜粋)



介護職の給料なぜ安い 理解されにくい専門性

「介護職の賃金はなぜ低いのですか」。章司が学習院大教授の鈴木亘さん(44)に会うと「そもそも介護報酬が公定価格であり、上限が決まっています」と指摘した。「施設介護は介護報酬の6~7割が人件費、訪問介護は9割が人件費です。サービス内容と価格を自由に決めて介護報酬を増やせればよいのですが、要介護度に応じサービス内容と介護報酬が決まっています。賃金を上げづらい現実があります」と鈴木さん。

日本経済新聞 2015年3月11日から一部抜粋 記事全文はこちらから 


私一人の力ではどうにもできませんが、日本全体で考えていかないといけないし、何とかしないといけない問題です。もちろん、私たちの世代も含めて。

そうやって、色々気付いてから、「介護業界を何とかしたい!」という凄く大きな目標ができました。

 

こうやって振り返ってみると、介護服についてや介護業界全体のことに疑問や興味をもって行動し出したのは、”パラレルキャリア”という言葉を知って、私自身も”スキル”や”好き”を活かして何かできないかと考えたのがきっかけですね。

 

 

気持ちの波もあるし、しんどいこともたくさんあります。だけど、視野や世界観がどんどん広がる。何より楽しいです!


Q パラレルキャリアの良いところ・難しいところってどのような点ですか?

良いところは、自分の思ったことを何でもやってみれることです。

自分でやると決めたことなので、好きなことをして良いと思います。

好きなことだからこそ、極めていけるし、没頭できる。費やす時間も自ずと増えるので、気付いた時に1つのキャリアになっているって感じです。そして、何より視野や世界観が本当に広がります。多様な働き方があるのも知れるし、そうやって生きている人とも出会える。

 

私の場合、本業もパラレルキャリアも”介護”なので、仕事以外の時間でも自分が出会った人や勉強したことが本業にも繋がりますし、その一つ一つが知識や経験になっています。それを”楽しい”と感じながらできるのは、本当に嬉しいことです!自分の世界がどんどん広がっているのを日々感じています。

 

難しいところは、私に関して言えば、一人でやっているので、気持ちの浮き沈みに左右されたり、どのような結果が出ても自分次第だというところです。あと、自分にできることが本当に限られるので、できることの幅が狭まってしまうのは、難しいところです。一緒に活動できる仲間が欲しいなと最近感じています。

 

Q どんな仲間が欲しいですか?

私がイメージしたものを形にできる人が欲しいです。

具体的に言うと、私が介護服のデザインをしているので、それを”服”にできる人です。

 

服を1着作るのって凄く大変なんです。服の設計図を作って描ける人が必要で、そのために2〜3年間専門学校に通います。私ができるといいのですが、正直今はそこに割く時間が惜しい。だからその作業ができて、つくりたいものに共感してくれる人がいたら是非一緒にやりたいです!

まだまだ形にするのはこれからですけど、”想い”に共感してもらえると凄く嬉しいです!

 

Q パラレルキャリアに必要なもの・欲しいものって何ですか?

圧倒的に必要なのは、情報です。情報というと漠然としていますが、私が思うのは、”生きた情報”

簡単な言葉の意味やデータは、Googleに聞けばすぐ教えてくれます。だけど、「実際に何かを変えようと動いている人が何を感じているか。」「どのような想いで働いているか。」って、やっぱり会って話してみないとわからないことも多いんです。

 

私が今欲しい情報は、老人ホームや介護施設などを経営されている方が、どのような想いで経営されているのかお話を伺ってみたいです。

私に見えていないこともあるだろうし、経営者さんが感じている現場への想いや従業員への想いもあると思います。

これからの介護業界についても色々意見交換をしてみたいです。

そうやって、”自分の考え方”と”正しい知識”を身につけて、私の進む方向を定めていきたいと考えています。

 

あと、現場で必要なスキルとしてコミュニケーション能力がもっとほしいです。

人と関わる仕事だからこそ、”伝える力”って本当に大事で、きちっと伝えないと患者さんにとって何が一番良い方法なのかわからなくなってしまう。

私の能力不足で損するのは患者さんなんです。だから自分のスキルをしっかり上げていきたい。

介護の仕事は、全て人と人との繋がりでできています。患者さん、ご家族の方、皆さんの感じていることをしっかり汲み取って、最善の方法を提案していくためにも、私自身のスキルをあげていくことが必要だと感じています。

藤友結佳

仕事もパラレルキャリアも全て自分にとっての経験。成長しかないなと感じています。

 

 

パラレルキャリアって成長しかない。毎日楽しいし、充実しています。


Q パラレルキャリアで活動していて実際にどうですか?

実際、凄く楽しいです!

私は、パラレルキャリアという価値観を知って、「そういう生き方もあるんだ」と感じて、本業を活かして出来ることを考えました。

そして、自分でテーマを作って想いを持って活動していると、本業からもパラレルキャリアからもたくさんのことを学べると気付きました。

 

最近は、職場の上司の人と話すのが凄く楽しくなってきたんです!

今までわからなかったことも理解できるようになりましたし、今までと違う視点で話をすることが出来るようになったからです。これもパラレルキャリアとして色々活動しながら経験と勉強を積み重ねているからだと思います。

 

本業と、二足のわらじがあるからこそ、凄くいいバランスを取れているんじゃないかと思います。あと、客観的に見てもパラレルキャリアな人って楽しそうな人が本当に多いですよね!

もちろん、頭打ちになったり、壁にぶつかったり、失敗することもたくさんありますが、それも踏まえてとにかく楽しい。パラレルキャリアって成長しかない。本当にそう感じています。

 

 

まずは、目の前のできることから。今の職場で頑張ることが社会をよくすることに繋がる。


Q 最後に、これからの展望を聞かせてください。

まずは、今研究している介護服を形することを目標にしています。

ブランド名も決まっていて、発信するためのコンテンツを準備しているので、形ができればどんどん拡散していこうと思っています。 

 

広い展望や夢でいうと、私はやっぱり介護業界が抱える問題の全てに興味があるし、改善していきたい。

そのためにも、まずは、今できることからだと思っています。

 

今、働いている職場は介護業界の縮図のような場所で様々な問題を抱えています。そこを良くするために一生懸命になれば、次に何か見えてくるのでは無いかと思っています。

これからも日々、勉強です!!


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